足立区竹ノ塚の

鍼灸整体院

​瘀血処置

長野式治療の根幹のひとつである瘀血処置を紹介させていただきます。

 

瘀血症

 

「瘀血」は東洋医学独特の言葉ですが、非常に重要な概念であり様々な病いに影響を与えているとされています。

 

「瘀血」を簡単に説明すると、

 

血液として、もはや生理的な働きをしていない「非生理的血液」、及びその「渋滞」の総称です。

 

非生理的血液とは?

 

血液の本来の役割りは全身の細胞との物質交換です。

 

酸素と栄養を細胞に送り、二酸化炭素と老廃物を細胞から受け取ります。

 

血流が順調に流れていることで、血液には酸素と栄養が常にストックされている状態となります。

 

流れが滞ると酸素と栄養がほとんどなくなり、二酸化炭素と老廃物ばかりの血液となります。

 

この様な血液は本来の役割りを果たせないばかりでなく、毒素として全身を巡り細胞を細菌感染させ、機能低下を引き起こしたりと色々と悪さをします。

 

非生理的な血液が部分的又は全身に存在している状態を瘀血症といいます。

 

血液の渋滞について

 

血液循環の中でも、毛細血管の循環の事を「微小循環」といい、近年この微小循環の血流が大切であると言われるようになってきました。

 

血液は全身の細胞と、(酸素や二酸化炭素)、(栄養や老廃物)の交換の為に血管を通り全身を巡っています。

 

そもそも一般の人にはあまり知られていないことですが、

細胞との物質の交換は毛細血管でしか出来ません。

 

毛細血管以外の血管は血液が漏れない様に血管の壁がしっかりつくられていますが、

 

毛細血管はわざと薄い膜にして血管外に血液が浸み出す仕組みになっています。

 

毛細血管から浸み出た血液の海に細胞が浮かんでいるような状態をイメージだと考えて下さい。

 

毛細血管は全身の血液量の約5%と少ないですがここでしか物質交換が出来ませんので、生命維持に非常に重要な役割りを担っています。

 

毛細血管は細胞との物質交換のため、

 

それ以外の血管は血液を全身に運び、心臓に戻すためと役割りが分かれています。

 

毛細血管は老化や様々な理由で減少する

 

直接細胞との物質交換をする毛細血管の数が少なくなると当たり前ですが、

 

細胞に必要な酸素や栄養が届きにくくなり、

 

不要になった二酸化炭素や老廃物が血管に戻りにくくなります。

 

エネルギー、免疫、そしてホルモンなどの血流を介した情報伝達と、細胞単体および全身性の機能低下を引き起こします。

 

この毛細血管の量は、

 

加齢で減少することが分かっていますが、

 

筋肉のコリなど組織の柔軟性が失われた場所でも減少することが分かっています。

 

この様な場所では、組織が固くなり、毛細血管が減少し物質交換率が下がることで更に組織が固くなっていくという、負のスパイラルが起こります。

 

血液の粘性

また、血液自体の粘性の度合いが高くなると毛細血管を通るスピードが遅くなるので、物質交換がスムーズに行われなくなります。

 

よくネバネバ、サラサラと表現されるものです。

 

この血液の粘性は、

 

水分量や血糖値、血管の傷を修復するための血小板など様々な要因がありますが、

 

中でも「赤血球の変形能」が大きく影響していると考えます。

 

赤血球の変形能

 

赤血球の大きさは毛細血管の直径とほぼ同じ大きさですので、そのままの形だと非常に通りにくくつまり易いです。

 

赤血球は、毛細血管を通る時に通り易い様に形を変えています。

 

この細い毛細血管を通る時に形を変える能力の事を「赤血球の変形能」といいます。

 

また、赤血球は酸素と二酸化炭素をくっ付け全身に運ぶ役割りが知られていますが、一酸化窒素も同時に運んでいます。

 

この一酸化窒素は血管の壁を柔らかくし広げ血液(赤血球)を通り易くします。

 

赤血球自身の加齢、糖尿病、高血圧、機械的ストレス、精神的ストレス、炎症、などの理由でこの形を変える能力が下がる事が分かっています。

 

赤血球自体の変形能力と血管壁の変形能力により微小循環が上手く流れているかが決まります。

 

 

微小循環を改善させる方法

 

微小循環は全身どこでも存在していますが、

 

腹部腸間膜や太陽神経叢、肛門周囲、肝臓や腎臓、膵臓でおおく分布しています。

 

毛細血管が元々多い場所はそれだけ血液を必要としていて代謝の早い場所であり、多いからこそ滞り易い場所でもあります。

 

1、毛細血管の数

 

毛細血管の数は組織の柔軟性により変化する事が分かっています。

 

一度減少しても組織の柔軟性が戻ればまた、数が増えてくる事も分かっていますので、いわゆるコリをほぐしてあげる事が重要になります。

 

肩や腰などの筋肉は外からの刺激でも柔軟性を取り戻す事は出来ますが、

元々毛細血管が多い腹部はは鍼灸の刺激で離れた場所から影響を与えて改善させる事ができます。

 

2、毛細血管の柔らかさ(変形能)

 

毛細血管の柔らかさは前途した赤血球が運ぶ一酸化窒素なより柔らかくなり広がりますが、自立神経からも司令がきています。

 

自立神経の調整は鍼灸のもっとも得意とする分野になります。

 

3、赤血球の柔らかさ(変形能)

 

赤血球の柔らかさは糖尿病や高血圧などの基礎疾患からストレスによる自立神経の乱れ、風邪からの炎症、物理的ストレスなど様々な影響を受けて変化します。

 

鍼灸では、糖尿病や高血圧などの基礎疾患へのアプローチから、自立神経、免疫系の調整と多角的にアプローチする事が出来ます。